Patzcuaro
2004年12月07日 04:46 | com: 1 | tb: 0

11月15日
メキシコシティからバスで5時間半。2つ目に訪れたのはミチョアカン州のパツクアロの町だった。ここは湖とそこに浮かぶハニツィオと呼ばれる島が美しく、毎年10月の末から11月の頭に3日間ほど行われる死者の日で有名な町である。
バスターミナルは町の南にあり、そこからタクシーで町の中心部へと向かう。料金は20ペソほど。途中、タクシーのサイドミラーが路駐している車のミラーにぶつかったが運転手が何もなかったかのように振舞っていたので少々不安を覚える。町の中心部にあるポカネグラ広場まで案内してもらおうとしたが、実際降りた場所は指定した広場とは別のバスコ・デ・キロガ広場だった。騙されたのかどうかわからないが降りてしまった後なので元々向かうはずだったもう一つの広場へ歩いていく。するとほどなく目的地周辺に着いてしまった。思ったよりも小さな町のようだ。人口は8万人ほどと聞いているのでシティとは比べるまでもないのだが、都会のごみごみした雰囲気から一転してカントリー調の町並みへと移ってくるとどこかほっとした気持ちになるものだ。

広場には死者の日の後ということもあってか骸骨のモニュメントが飾られていた。ホテルを決めようと最初に訪れたConcordiaは料金の安い部屋が一杯で空いている部屋は高かったために断念。隣のSan Augustinホテルに移り部屋を見せてもらう。2つの部屋を案内され、広場に面した広く天井の高い部屋に決める。100ペソと安かったがもとはドミトリー用に用意された部屋なのだろうか。あまりにもだだっ広い部屋にぽつんと置かれたベッドとテーブル、テレビはこじんまりとしたものに見えた。
さて、荷物を置けば身は軽くなる。夕方も終わり辺りも暗くなってきたので、まずは空腹を満たすべく町のレストランへ出掛ける。レストランには4人グループの1組しかおらず静かな雰囲気だ。屋台ならいいがやはりレストランに一人でやってくるのはぎこちないもので、こ洒落た店にいくのは少し億劫になりがちだ。しかしどう思われてもいいと開き直らなくては一人旅は楽しめない。まずはコロナを注文し一日を労う。料理はトルティーヤチップスが散りばめられたトロトロのスープと焼き鮭の二品。お好みでパンのサービスがあり、ちぎってスープと絡めて食べると旨い。メキシコではトルティーヤやナチョス、パンなどがサービスでついてくる。韓国ではキムチがついてくる。では日本では何だろうかと考えたことがあったが、それはおしぼりかもしれない。おしぼりはきめ細やかなサービスだなと考える。
レストランでの夕食を終え町を散歩することにした。パスクアロの町は人口8万人という規模なので賑やかさが足りない。午後9時というのに通りには人気がなくなっている。そして肌寒い。丘の上の教会や広場をぐるっと回ってみても静けさが漂う。正直夜やることがなくなってしまったので明日に備えて早く寝ることにする。
11月16日
朝7時に目を覚ました。広場に面した窓から下を見下ろしてみると、人の数はまばらである。まだ人々が活動する時間ではないのだと感じながら、朝の町並みを眺めるべく散歩に出掛ける。ホテルの裏は市場になっていて開店の準備をする姿が見られる。すでに準備が整った店もあり、工芸品を扱う土産物や野菜・果物を売るところ、肉を販売するなどとバラエティに富んでいて、もちろん食事処もある。どうせなら美味しいものを食べたいと思い、集客の多い店を探す。PLATO CHICOで頼んだ野菜と肉のスープはコクがあり体が温まるので朝をスタートするにはとてもよい。その後ビタミンや水分の不足を補うべくカットフルーツの盛り合わせを購入し広場で食べた。
今日は湖を訪れハニツィオ島を見てみたい。風光明媚なミチョアカン州の中でもこの湖は特別なようなものに見えた。ボカネグラ広場でバスの運転手にハニツィオ島に行きたいんだとアピールしたらLago行きのバスに乗るんだと教えてくれた。ガイドブック通りだ。2、3分ほどで新たなバスが到着し乗り込む。約10分ほど走った後で客の一人がここで降りるんだと教えてくれる。船着場が視界に入ってきて、一気に湖が目の前に広がった。ハニツィオ島行きの船は往復30ペソ。早速船に乗り込み出発を今か今かと待つ。他に乗り込んでくるのは観光目的のカップルや親子、もしくは多くの荷物を担いで、おそらく商人なのだろうか、島の人間かもしれない様相をしている。船の出発から20分ほど、島が徐々に大きくなり目の前に壮麗な風景を映し出す。

島に降りる前に漁師のパフォーマンス。マリポサと呼ばれる網を投げてPescado Brancoという魚を捕まる様子を披露しチップを要求してくる。いつもこうやって稼ごうとしているのだろうか。生活の知恵というべきか、観光客をカモにしている行動に対しチップを払ってしまう。
島はそれほど大きくないが人々が生活する様子は見れる。頂上のモレーロス像を目指すまでほとんどが土産物売り場や飲食店なのだが、しつこい客引きはなく、むしろ島の小学校や民家の生活が垣間見えてくる。島の人々にはゆったりとした時間が流れていた。

モレーロスの像は頂上に設けられた敷地の真ん中に立っている。中に入ると螺旋状に通路が用意されていて、壁に描かれた歴史を見つつ像のてっぺんまで登っていける。てっぺんには小さな小窓が3つほど用意されていて島の一番高いところから周囲を見渡せる。しかし、ここからの眺めはそれほどいいものではなかった。
島でやれることは特になく風景を楽しむくらいだったが、やはり島料理であるPescado Brancoを食べなくてはと思った。

小魚をカラっと油であげ、野菜とともに皿に盛り付けてある。とてもシンプルな料理でおやつ感覚で食べる。魚にライムをかけると油っこさが緩和され旨い。周りではちょうど小学生くらいの子供たちが遊んでいて、近所のおばさんとのコミュニケーションが交わされている。とてもほのぼのとした風景。小さな島で3時間ほども過ごしていた。
パスクアロに戻る船の上で今後どうするか考えていたのだが、パスクアロからグアダラハラへ行くバスは一日に12:30と23:50の二便しかなく、当初の予定ではもう一泊して12:30に出発するつもりだった。しかし今夜パスクアロに泊まってもそれほど刺激がないと考えたので、急遽モレーリアを訪れようという案が浮かび上がった。ここからちょうど2時間ほどであるし、便数も多いことを考えれば行ってみても損はない。そうと決まればさっさとバスターミナルへと急ぐのみだ。のんびりとしたパスクアロに別れを告げる。
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Comments
翔くん
いい旅行記ですね。
とても楽しい一人旅の様子が伝わってくるようです。
メキシコのサンサンとした太陽の街がいいですね。
これからも楽しみにしてますよ。わくわく。
投稿者 tomoyuki omura : 2004年12月10日 20:11
